DeepSeek-R1公開──OpenAI o1に匹敵する推論モデルが世界の株式市場を揺るがす
DeepSeekが、推論に特化した新モデル「DeepSeek-R1」を公開しました。大規模な強化学習を後段学習に用いることで、数学・コーディング・論理的推論のベンチマークでOpenAIのo1に匹敵する性能を実現したとし、しかもMITライセンスによる完全オープンソースという条件で公開したことが世界中で大きな話題となりました。
詳細
- 性能: AIME 2024で79.8%(o1は79.2%)、MATH-500で97.3%(o1は96.4%)を記録し、o1に匹敵する推論性能を主張
- ライセンス: MITライセンスで公開され、蒸留モデルの商用利用や再配布も自由に行える
- 派生モデル: 32B・70Bなど6種類の蒸留モデルも同時公開し、OpenAI o1-miniに匹敵する性能を持つとした
- API価格: 入力100万トークンあたり0.14ドル(キャッシュヒット時)、出力2.19ドルという低価格
- 急速な普及: 公開から1週間後の1月27日には米国App Storeの無料アプリランキングでChatGPTを抜いて1位に
その後
DeepSeek-R1の登場は「DeepSeekショック」として世界のテック株に直接的な影響を与え、1月27日にはNVIDIA株が一時17〜18%下落するなど市場を揺るがしました。OpenAIのSam Altman氏も「価格に対する性能という点で印象的なモデル」とコメントするなど、米国AI業界に強い危機感を植え付けた出来事として記憶されています。