OpenAI、数学者9名からなる「数学とAIに関する諮問グループ」を設立
OpenAIは、数学者9名からなる独立の「数学とAIに関する諮問グループ」を設立しました。同社がAI生成の数学的成果をどのように評価し公表するかについて、助言を求める体制です。
詳細
- メンバー: フランソワ・シャルトン氏、カミロ・デ・レリス氏、ティモシー・ガワーズ氏、マーティン・ハイラー氏、ニキル・スリヴァスタヴァ氏、ウルリケ・ティルマン氏、ラヴィ・ヴァキル氏、エドワード・ウィッテン氏、メラニー・マチェット・ウッド氏
- 設立のきっかけ: 「数学におけるAIの深刻な不整合(A Severe Misalignment of AI in Mathematics)」と題した公開書簡で、未解決問題の解決をAIのベンチマークとして用いることに数学者たちが懸念を表明。同グループは、OpenAIと数学コミュニティとの対話の仕組みとして設立された
- グループの役割: 新たに得られた数学的成果を評価しその重要性について助言する、成果の公表方法を調整する、学術基準への準拠を確保する、AIツールが数学研究・教育をどう支援できるかを提言する
- 独立性: メンバーは自らの判断で行動し、求められなくても助言を行えるほか、OpenAIの数学的進展について公に論評することもできる。無報酬であり、社内の研究ペースを指図する立場でもない
- 背景: OpenAIによると、同社のモデルは8月28日以降、ミレニアム懸賞問題(9月に公開されたナビエ-ストークス方程式の結果)を含む、長年未解決だった100件を超える数学的問題を解決したという
その後
今回の諮問グループの設立により、外部の数学者がOpenAIの数学的な主張を検証し文脈づける、正式かつ継続的な役割を担うことになります。OpenAIの数学関連の発表ペースが速まるにつれ広がっていた信頼性のギャップに対応するもので、同社自身が「懸賞金を請求する意図はない」と慎重に位置づけていたナビエ-ストークス方程式の発表とも関連しています。