OpenAI DevDay 2026:ChatGPTがSpaces・マーケットプレイス・新Agents APIでコラボ基盤へ
OpenAIはDevDay 2026において、GPT-6.1 Solや常時稼働エージェント「dots」の発表と並行して、ChatGPTをチームのコラボレーション基盤へと進化させる取り組みを打ち出しました。新しいAgents API、強化されたCodexツール群、チーム向けワークスペース機能、そしてアプリのマーケットプレイスを一つのイベントで一挙に発表しています。
詳細
- Agents APIとDecisions API: 開発者が自律型エージェントを構築できるコンピュータ操作対応の新Agents APIに加え、エージェントの意思決定処理に特化した別APIであるDecisions APIを追加
- Astra Ultrafast: ChatGPT・Codex・APIの全てで利用可能な高速モデルを新たに提供
- Codexの強化: 「Codex Cloud Environments」により、再利用可能で共有できる開発環境を使ってローカル・スマートフォン・クラウドのいずれからでもCodexを実行でき、タスク開始が高速化。新たなコマンドラインインターフェース「Codex CLI」や、セキュリティ上の問題を可視化する「Codex Security Cloud」の検出結果ダッシュボードも追加。これらはPlus・Pro・Business・ヘルスケア・教育・エンタープライズの各プランに提供される
- Plugin Extensions: サードパーティ製プラグインがChatGPTのサイドバーに常設の専用スペースを持てるようになり、インタラクティブなパネルやカスタムファイルビューアーに対応。全プランで利用可能
- ChatGPT Spacesと共同編集文書: 「Spaces」はチーム向けに共通のナレッジベースを持つ共有ワークスペースを提供(Pro・Business・Enterprise対象。デスクトップ/Webは提供開始済み、モバイルは閲覧・共有が可能で作成機能は「近日提供予定」)。あわせて、共同編集やコメントが可能なリアルタイム共同編集文書「Pages」「Presentations」も追加
- 職場ツール連携: SlackやMicrosoft Teams上で「@ChatGPT」とメンションすることでChatGPTを呼び出せるようになった
- OpenAI Marketplace: Devin、Notion、Vercel、T3、OpenClaw、Dactylなど16社のパートナーツールを揃えて開始。プラン利用量の相互利用はまずPlusとProの利用者に提供
- Sign in with ChatGPT: パートナーツールへのログイン時に個別のパスワードを必要としない、グローバルなID連携機能
- プライバシーオプション: 企業の機密性の高い業務向けに、データを保持せずプライベートな安全性処理を行うゼロデータ保持モードを提供
その後
同じ週に発表されたGPT-6.1 Solや常時稼働エージェント「dots」と合わせて見ると、DevDay 2026はOpenAIが「チャットボット+API」の枠を超え、SlackやNotion、Microsoft 365とも直接競合する本格的な職場プラットフォームへと舵を切ったことを最も明確に示す出来事と言えます。特にMarketplaceとSign in with ChatGPTは、ChatGPTを単なるモデルの呼び出し口ではなく、ID基盤かつ配信レイヤーとして位置づけ、エコシステムを囲い込む戦略をOpenAIが構築しつつあることを示しています。