Claude Messages APIに「メッセージスレッド」がパブリックベータで登場、長時間エージェントを高速化
AnthropicはMessages API向けに「メッセージスレッド」をパブリックベータとして公開しました。エージェントは通常、リクエストのたびに会話全体とすべてのツール結果を再送するため、長いセッションでは待ち時間が増えます。メッセージスレッドでは、最初のリクエストで会話全体を送ってスレッドを開始し、以降は新しいメッセージと直前のレスポンスIDだけを送ります。
詳細
- 使い方: Messages APIのリクエストに
threadパラメータを追加します。ベータヘッダーはmessage-threads-2026-08-12です。 - 保存と有効期限: スレッドはメモリ上で暗号化して保持され、ディスクには書き込まれません。最後のリクエストから5分で失効し、その後は会話全体を再送して新しいスレッドを始めます。APIのリリースノートによると、最後の使用から遅くとも1時間以内に削除されます。
- トークン使用量: 変わりません。Claudeは毎ターン会話全体を読むため、効果はリクエストの小型化であり、トークン削減ではありません。
- 報告された効果: 既定でオンになっているClaude Codeでは、50万~100万トークンのリクエストで、最初のトークンまでの時間の中央値が約35%短縮されました。
- 提供先: Claude Platform、Claude Platform on AWS、Claude in Microsoft Foundry、Claude Models on Google Cloud(Anthropic管理)でパブリックベータ。標準のトークン料金と既存のレート制限が適用されます。
- 向いている用途: 長時間動くコーディングエージェント、コンピュータ操作エージェント(スクリーンショットがスレッドに残る)、文書や画像の多いワークフロー。
その後
コストではなくレイテンシを狙った改善で、非常に大きなコンテキストを扱うエージェントループで効果が大きそうです。スレッドは5分間操作がないと失効するため、ターン間の待ちが長いワークフローでは、引き続き会話全体の再送が必要になります。