Alibaba「Qwen3.7-Max」発表──35時間の自律実行も可能なエージェント特化モデル、非公開路線へ
Alibabaが2026年5月19日、新フラッグシップモデル「Qwen3.7-Max」を発表しました。Alibaba Cloud Summitでの発表に先立ち、Alibaba Cloud Model Studioでは同日からAPI提供が始まっており、コーディング・オフィス業務の自動化・数百から数千ステップに及ぶ長時間タスクなど「エージェント時代」向けに設計されたモデルです。
詳細
- コンテキスト長: 100万トークンのコンテキストウィンドウを搭載。前バージョンQwen3.6 Max Previewの25万6000トークンから大幅に拡大
- 長時間自律実行のデモ: カーネル最適化のデモでは、1000回を超えるツール呼び出しとコード修正を35時間にわたり完全自律で実行し、推論速度を旧バージョン比で約10倍改善したとされる
- 想定用途: コーディング・デバッグ、オフィスワークフローの自動化、長時間にわたるエージェントタスクの遂行を主眼に設計
- 料金: 入力100万トークンあたり2.50ドル、出力100万トークンあたり7.50ドル、キャッシュ入力は0.25ドルという価格設定
- 提供形態: 重みは非公開のクローズドモデルで、Hugging Face等への公開はなし。Alibaba Cloud Model Studio経由のAPIでのみ利用可能
その後
Qwen3.7-Maxの投入は、Alibabaが最上位モデルについてオープンウェイト路線からAPI限定のクローズド路線へと軸足を移しつつあることを印象づけた。オープンウェイト提供は主に中位モデル(Qwen3.7-Plusなど)が担う「二段構え」の戦略が鮮明になっている。