Grok ニュース 2026/07/15 AI判定 重要度:高

「Grok Build」オープンソース化──無断アップロード問題への対応として全コード公開

#Grok#xAI#コーディング#セキュリティ

xAIがコーディングエージェント「Grok Build」のソースコードを全面公開しました。直前の7月12日に発覚した「ユーザー設定を無視してリポジトリ全体を無断アップロードしていた」問題への対応という位置づけで、あわせてクラウド側の利用上限も撤廃されています。

詳細

  • 公開範囲: エージェントのコア機能(コンテキスト管理・モデル応答の解釈・ツール実行)、コード操作ツール、ターミナルUI、スキル/プラグイン/MCPサーバーなどの拡張機構を含むRust製コード約84万4,530行をGitHub(xai-org/grok-build)で公開
  • ライセンス: Apache 2.0
  • ローカル完結: ソースをビルドしconfig.tomlで自前の推論環境を指定すれば、完全オフラインでの動作が可能
  • 利用上限の撤廃: クラウド版で課されていたレート制限を廃止し、ローカル実行では「制限はハードウェア次第」に

発端となったセキュリティ問題

  • 7月12日、セキュリティ研究者がGrok Build CLI(v0.2.93)がGitリポジトリ全体を無断でxAIのサーバーへ送信していたと指摘
  • 「モデル改善への協力」設定をオフにしていたユーザーでも、Gitバンドル形式(削除済みファイルやコミット履歴を含む)でのアップロードが発生していたと報告
  • 1セッションあたり平均5.10GBが送信されており、本来のコーディングタスクに必要な量の約2万7,800倍だったとの分析も
  • 7月13日、xAIはサーバー側フラグでアップロードを停止。7月14日にはElon Musk氏が「アップロード済みのユーザーデータは完全に削除する」と表明
  • ただし、アップロード機能自体はコードから削除されたわけではなく、サーバー側フラグで無効化されているのみのため、セキュリティ専門家からは「恒久的な保証にはならない」との指摘も出ています

使ってみるには

  • GitHub「xai-org/grok-build」またはx.ai/open-sourceからソースを入手可能
  • 過去にGrok Buildを利用していた開発者は、リポジトリ履歴にコミットしたAPIキーやSSH鍵などの認証情報を念のため再発行することが推奨されます