Qwen3.8-Maxのオープンウェイトが公開、ただしApache 2.0ではなく新方式の収益分配ライセンスに
Alibabaは2026年8月13日、Qwen3.8-Maxのオープンウェイトを公開しました。8月3日の正式版(GA)移行時に予告していた「翌週」という時期通りの実現です。Qwen/Qwen3.8-2.4T-A95BとしてHugging FaceとModelScopeで公開されたこのリリースは、AlibabaがMaxクラスのQwenモデルを初めてオープンソース化した事例ですが、これまでのQwen世代が採用してきた寛容なApache 2.0ライセンスではなく、新たな独自ライセンスの下で提供されます。
詳細
- アーキテクチャ: Qwen 3.5をベースに、合計2.4兆パラメータ、アクティブパラメータ950億のMixture-of-Experts構成(エキスパート総数512)
- コンテキストウィンドウ: ネイティブで26万2144トークン、拡張時は約101万トークンまで対応
- テキスト専用: マルチモーダル対応かつデフォルトで100万トークンコンテキストのフル版Qwen3.8-Max APIとは異なり、オープンウェイト版はテキスト専用で、常に思考モードで動作する
- ライセンス: Hugging Face上では「qwen3.8-max」という独自ライセンスとして掲載されており、Apache 2.0ではない。報道によれば、大口の商用利用者には収益分配義務が課され、Model-as-a-Serviceやワーク支援AI事業を展開し、直近12カ月の売上高が約5,000万ドルを超える企業は、利用前に個別の商用ライセンス契約を結ぶ必要があるとされる
- 姉妹モデル: Qwen3.8-Maxと同時に予告されていた小型版のQwen3.8-27Bも8月13〜14日に公開され、こちらは通常通りApache 2.0ライセンスで提供された
- 利用方法: Docker、Transformersライブラリ、またはllama.cpp/Ollama経由の量子化版で利用可能。SGLang、vLLM、Qwen CloudのOpenAI互換Chat Completions API、HuggingChatからも利用できる
その後
- 収益分配のしきい値や具体的なパーセンテージについては、リリース時点でもまだ最終調整中と報じられている
- 今回の方針転換は、Qwenが完全にオープンなウェイト提供元として築いてきた評判からの転換を意味し、業界の他社でも見られるようなソースアベイラブル的なライセンス形態へ、フラッグシップモデルの提供方式をシフトさせるものとなる