Kling AI、第2四半期売上が8.5億元超で前年比200%以上の伸び ― 快手は「Kling MCP」「Kling CLI」も投入
快手(Kuaishou Technology)は2026年8月19日、2026年第2四半期および上半期の未監査決算を発表しました。中でも目を引いたのが動画生成AI「Kling AI」です。四半期売上は8億5,000万元を超え、あわせてAIエージェントからKlingを直接操作できる開発者向けツール「Kling MCP」と「Kling CLI」の提供開始も明らかにしました。
詳細
- Klingの売上: 2026年第2四半期で8億5,000万元超、前年同期比で「200.0%を超える成長」
- セグメント内の位置づけ: Klingは快手の「その他サービス」の主な牽引役。同セグメントは前年同期比18.5%増の62億元となったが、全社売上に占める割合は17.4%にとどまる
- Kling MCP/Kling CLI: Model Context Protocolサーバーとコマンドラインツールを新たに提供。AIエージェントがKlingを操作し、コンテンツの一括制作やワークフローの自動化を行えるようにする
- 四半期中のモデル更新: Kling AI 3.0シリーズがネイティブ4K出力に対応(快手は「業界初のネイティブ4K対応動画生成モデル」と説明)。Kling 3.0 Turboは安定した高品質出力、精度の高い音声と映像の同期、制作コストの低減をうたう
- 快手アプリ内での活用: Klingの動画生成を使ったライブ配信向け「AIギフト」の累計送信数が第2四半期で600万回を突破
- 全社の数字: 第2四半期の売上高は355億元(前年同期比1.4%増)。調整後純利益は56億元から39億元に減少し、研究開発費は34.0億元から45.8億元に増加。平均DAUは4億1,230万
- 見通し: 経営陣は「短期的な事業見通しには慎重」としつつも、「Kling AIのモデル能力の拡大を続ける」と表明
その後
この決算で、Klingは実際に大きな売上を伸ばしている数少ない動画生成サービスの一つであることが改めて示されました。快手が2025年12月時点で公表していた年換算売上(約2.4億ドル)を大きく上回るペースです。またMCPとCLIの投入は、Klingのエージェント戦略の布石でもありました。その2か月後に登場したKling 4.0は最初からMCP/CLIに統合されており、RunwayのMCPサーバーなど外部のエージェント基盤でもすでにKlingモデルが呼び出せるようになっています。一方で同じ決算書には、AI投資の拡大が快手の利益率を圧迫している様子も表れており、競争が激しさを増すなかでKlingが成長を続けられるかどうかの重みは一段と増しています。