OpenAI、SpaceXによる買収を受けCursorへのモデル提供契約を打ち切りへ
OpenAIは、SpaceXによるCursor買収を受け、CursorがOpenAIモデルを提供するための契約を2026年11月12日付で終了すると発表しました。同社はもはや、SpaceXがOpenAIの利用規約の範囲内で自社技術を使い続けると確信できないとしています。
詳細
- 懸念の核心: OpenAIは「イーロンマスク氏の関連会社が契約に違反してきたこれまでの経験」を理由に挙げ、SpaceXによる過去のTwitter買収が当初の契約条件に違反したことや、xAIが自社モデルの学習にOpenAIのデータを無断使用したと今年宣誓の上で認めた一件を具体的に指摘
- 将来的なリスク: 自社モデルの性能が今後さらに向上するにつれ利用規約の遵守を保証できなくなるとし、開発中の次期モデル「Astra」については、SpaceXの傘下にあるCursorには提供しない方針を明言
- 長い猶予期間: 契約上定められた最大限の通知期間、およそ20か月を設けており、Cursorの開発者が2026年11月12日の契約終了までにモデル提供元を切り替える時間を確保できるようにしている
- 移行支援へのコミット: OpenAIは移行期間中、影響を受ける開発者に対し通常のサポートを「上回る」支援を提供するとしている
- 姿勢: OpenAIはモデル提供契約の終了に踏み切りながらも、Cursorのチームと製品そのものには「大きな敬意」を持っていると述べ、今回の決定を「非常につらい」ものだったとしている
- 背景: SpaceXによる総額600億ドルのCursor買収は2026年8月14日に完了しており、買収発表からおよそ2か月後のこと。OpenAIとCursorのモデル提供契約自体は4年近く続いてきたもの
その後
Cursorは2026年11月中旬までに、デフォルトで利用可能なモデルをOpenAI製から切り替えるという厳しい期限に直面しており、当面はAnthropicのClaudeモデルや自社開発のモデルへの依存を強めるとみられます。今回の措置は、OpenAIが顧客本体の行動ではなく、その新たな所有権構造にまつわるコンプライアンス上の懸念を理由に、主要な配信パートナーシップの打ち切りも辞さない姿勢を示す、これまでで最も明確な事例と言えます。