ElevenLabs、Agentsプラットフォームに会話トリアージチケットとTwilio留守電検知を追加
ElevenLabsは2026年9月7日、AIボイスエージェント基盤「ElevenAgents」向けに一連のアップデートを実施しました。会話トリアージ機能、動的フィルタリング、発信通話向けの留守番電話検知を追加し、大規模なカスタマーサポートや発信業務でAIボイスエージェントを運用するチームを直接の対象としています。
詳細
- 会話トリアージチケット: アカウント内の全エージェントを横断してトリアージチケットを取得できる新エンドポイントを追加。ステータスや担当者でのフィルタリング、1ページ最大100件のカーソルベースページネーションに対応
- 動的変数フィルター: 会話一覧とメッセージ検索で、
name:op:value形式の繰り返し指定可能なフィルターに対応。数値には等価・比較演算子(eq、gt、gte、lt、lte)を使用できる - TwilioによるAnswering Machine Detection: 発信通話で留守番電話検知を2モードで有効化可能に。即座に判定を返す
enableモードと、留守電の応答メッセージ終了を待つdetect_message_endモードがあり、結果は新設のWebhookイベントで通知される - エージェントメタデータ・ナレッジベースの更新: ブランチのレスポンスにドラフト作成日時とバージョン管理情報を追加。RAGのクエリチャンクには
source_urlフィールドが必須化。WebSocketのagent_responseイベントでは、URL・名前・MIMEタイプを含む任意の添付ファイルに対応 - データ収集の仕様変更: プロパティは動的変数を参照する
allowed_valuesフィールドを使用する形に変更され、旧フィールド名は非推奨に - SDK・CLIの更新: JavaScript・Python・CLIの各SDKが動的変数対応と型定義の再生成を伴うバージョンアップ。CLIには
elevenlabs sayコマンドが追加され、デフォルトのTTSモデルがeleven_v3に変更
その後
これらのアップデートはElevenLabsのAPI・SDK・CLI全体で既に反映されており、変更履歴として公開されています。特にAnswering Machine Detectionは、発信型ボイスエージェント運用における長年の課題であった「生身の応答者と留守番電話の判別」に対応するものです。新設のチケット機能やフィルタリング機能と合わせて見ると、ElevenLabsがElevenAgentsを単なる会話AIのデモ的な機能にとどめず、エンタープライズ向けコンタクトセンター領域へさらに押し進めようとしていることがうかがえます。