Microsoft、「新しいCopilot」を発表——Home・Code・Autopilotを搭載し、Officeも内包
Microsoftが、Microsoft 365 Copilotを大きく作り直した「新しいCopilot」を発表しました。柱となるのは「Home」「Code」「Autopilot」の3つの新機能です。AI at Work担当CMOのJared Spataro氏による発表で、Copilotアプリを「質問する・任せる・作る・自動化する」をまとめてこなせる場所へと変えるもの。Word・Excel・PowerPointもCopilotの中で直接使えるようになります。
詳細
- Home: Copilotの新しい起点となる画面です。手早い質問や下書き向けの「Chat」と、RFPへの回答作成のような複数ステップの仕事を任せる「Cowork」をひとつにまとめ、最近の作業やおすすめのタスクも表示します。近く、依頼内容に応じてChat・Cowork・Codeへ自動で振り分ける機能も加わる予定です
- Copilot内のOffice: Word・Excel・PowerPointのファイルをCopilot内で作成・編集でき、Officeアプリとも同期する本物の編集可能ファイルとして扱われます。チームメンバーへの@メンション、PowerPointでの独自テンプレート適用、Excelでの「何をなぜ変えたか」の説明に対応。Excelには財務、Wordには法務といった専門スキルも追加されます
- Code: アプリ、トラッカー、ダッシュボード、デスクトップウィジェット、自動化フローなどを自然言語で誰でも作れる機能です。GitHub Copilotと同じ技術を土台に、サンドボックス内で動作し、自社テナント内でホストできます
- Copilot Managed Runtime: Cowork・Code・Copilot Studioで作ったアプリを、IT部門の管理下でMicrosoft 365環境内で動かす新しいホスティング基盤。現在プレビュー中です
- Autopilot: 以前「Scout」と呼ばれていたエージェントで、指示を待たずに動き続ける常駐型の能動的エージェント。名前・役割・目標を与えると、自分のID・記憶・クラウド上のコンピューターを持ち、チャネルの監視、スレッドのフォローアップ、定期業務の実行、数日後のプロジェクト再開などをTeams・Outlook・ドキュメント上でこなします
- 先行公開: メール・予定表・Teams・会議・タスクを横断する能動的な司令塔「Today」が10月にプライベートプレビュー入り。「Teamsの@Copilot」は、チャネルやグループチャット、会議の参加者全員が、その場の文脈と権限を共有したうえでCopilotを使えるようにします
- 業務データとの連携: 2,000万を超えるPower BIセマンティックモデルを活用する「Fabric IQ」がChatとCoworkで一般提供に。Dynamics 365・Power Platformデータとの連携はパブリックプレビューに入り、IT部門が一元管理するプラグインレジストリの展開も始まっています
- 新しい料金体系: 1ユーザーあたり定額のライセンス(USL)で、Chat、OfficeアプリのCopilot、モデル自動選択の「Auto」を利用できます。Cowork・Code・Autopilotと最先端モデル(「Astra」「Fable」と記載)は従量課金。管理者が支出上限を設定したり、ユーザーグループごとに使えるモデルファミリーを制限したりできるFinOps機能も追加されます
- 提供時期: HomeとCodeはFrontierプログラム向けに今後数週間で展開、Autopilotは9月末にプライベートプレビュー開始。個人向けのMicrosoft 365 Premium/Pro向けCodeは年内にプレビュー予定
その後
今回の発表に先立ち、Spataro氏は9月23日の書簡で、エージェント型の作業をCopilot Creditsによる従量課金に移行する方針を示していました。当初の「1ユーザー月額30ドル」という定額モデルからの大きな転換です。より広い提供範囲の詳細は、11月17〜20日にサンフランシスコで開かれるMicrosoft Igniteで明らかになる見込みです。CodeがGitHub Copilotの技術を受け継いだことで、業務アシスタントと開発者ツールの境目もあいまいになりつつありますが、Microsoftは開発者の日常的なコーディングには引き続きGitHub Copilotを使う位置づけだとしています。