Google Antigravity、公式Googleプラグインにカスタムエージェントを搭載 Flutter・Firebase・Google Play向け
Googleが、Antigravity向けの公式Googleプラグインにカスタムエージェントを組み込み始めた。配布は「Build with Google」のプラグイン連携を通じて行われる。カスタムエージェントはAntigravityで8月12日に導入された機能で、専用の指示、専用のコンテキストウィンドウ、専用のツールを持つ特化型のエージェントだ。社内ですでにカスタムエージェントを活用していたGoogleの各製品チームが、それを開発者向けに提供し始めた形になる。第1弾はFlutter、Firebase、Google Play向けの3つ。
詳細
- Flutterアクセシビリティエージェント(Flutter/Dartプラグイン):
- FlutterチームがAntigravityと共同で開発した。ワークスペースの中からアクセシビリティを監査する
- セマンティックラベルの付け忘れ、推奨サイズの48x48 dpより小さいタップ領域、色のコントラスト不足を見つけ出す
- レポートを作成し、ウィジェットを
Semanticsで囲む、タップ領域を広げるといった、Flutterらしい書き方で修正まで行う
- Firebaseセキュリティルールエージェント(Firebaseプラグイン):
- Firestoreのセキュリティルールの作成、検証、強化を手伝う
- アプリのデータスキーマと要件からルール一式を組み立て、緩すぎる読み書き権限を本番に出る前に指摘する
- 公式Firebaseプラグインの設定から有効にできる
- Google Play提出前リリース監査エージェント(Android):
- リリースブランチを切る前にリリース要件を確かめる、読み取り専用のチェック役。対象は、target SDKのバージョン、フォアグラウンドサービスの種類の宣言、exportedなintent-filterのセキュリティ、R8のkeepルール
- ターミナルから
agy --agent play-release-auditで呼び出す。定義ファイルは.agents/agents/play-release-audit.mdに置く - 例として示された定義では、モデルに
gemini-3.8-flash、権限モードにplan(読み取り専用)を指定し、ツールはview_fileとrun_command、スキルはplay-policy-insights、r8-analyzer、android-intent-securityを使う - ポリシーと権限、インテントとexportのセキュリティ、R8/DEXの最適化状態、最終レポートの4段階で進む。結果はAPPROVED、CONDITIONAL、BLOCKEDのいずれかで、指摘ごとに深刻度と対処法が添えられる
- 非公開の情報:料金、一般提供の開始日、利用実績の数字は示されていない
その後
今回のプラグインは、カスタムエージェントが何を目指しているかをよく表している。何でもこなす1つのコーディングエージェントではなく、プラットフォームの提供元が保守する、用途を絞った再利用できる専門家としてのエージェントだ。Google自身の製品チームが作っているため、Flutter、Firebase、AndroidといったGoogleのエコシステムではAntigravityがはじめから有利な立場にある。CursorやClaude Codeのような競合は、サードパーティ製のプラグインでしか対抗できない。Googleは開発者にも自作のカスタムエージェントの共有を呼びかけており、より広いプラグインマーケットプレイスへの布石ともいえる。