Amazon、Adeptの創業陣を引き抜き技術をライセンス取得──「逆アクハイア」で業界に衝撃
Amazonが、AIエージェントスタートアップAdeptの共同創業者兼CEOであるDavid Luan氏をはじめとする中核メンバーを採用し、あわせてAdeptの技術を非独占ライセンスで取得したと明らかになりました。会社そのものを買収するのではなく、人材と技術ライセンスだけを得るという異例の取引形態で、「逆アクハイア(reverse acqui-hire)」として大きな注目を集めました。
詳細
- Amazonに移籍した人材: CEO David Luan氏に加え、共同創業者のAugustus Odena氏・Maxwell Nye氏・Erich Elsen氏・Kelsey Szot氏ら中核メンバーと一部社員
- 取引の形態: Amazonはこれまでの独占交渉相手だったMeta・Microsoftとの買収話を退け、Adeptという法人自体は買収せず、技術の非独占ライセンスと人材採用のみを実施。Adeptへの支払いは決して大きくなく、投資家(Greylock・General Catalystなど、累計4.15億ドルを投じた)への払い戻しにほぼ相当する規模だったと報じられている
- Adept側の説明: 独自基盤モデルの開発を続けるには資金調達に多大な労力を割く必要があり、「エージェントというビジョンの実現」に集中するための決断だったと説明
- 残った会社の体制: 現地報道によれば、この前後に従業員の約25%(約75人)が対象の人員削減も実施。エンジニアリング責任者だったZach Brock氏が新CEOに就任し、Adeptは法人として存続することに
- 背景: Vaswani氏・Parmar氏の離脱に続き、CEOまでもが去るという事態は、独自基盤モデル開発competitive市場でのAdeptの厳しい資金・競争環境を象徴する出来事として報じられた
その後
Adeptは消滅こそしなかったものの、事業の重心は大きく変わりました。Zach Brock新CEOのもと「エージェントAIを実現するソリューション」への集中を掲げ、2024年8月には自社開発の「Adept Workflow Language」を紹介する記事を公開。しかし、これを最後に大きな新展開の発表は確認されておらず、当メディアの調査時点(2026年7月)でも同社からの目立った新規発表は見当たりません。