Devin ニュース 2026/09/11 AI判定 重要度:中

Devinの新ハーネス「Fusion」、フロンティアモデルと安価なサイドキックを組み合わせコストを最大39%削減

#Devin#Cognition#Fusion#SWE-2#エージェントアーキテクチャ

Cognitionは2026年9月11日、Devin Desktop・CLI向けの新しいマルチエージェントハーネス「Fusion」をリリースしました。FableとAstraにとって「最も効率的なフロンティアハーネス」であり、主要なコーディングベンチマークにおいて他のモデルハーネスと比べ最大39%効率的だとしています。

詳細

  • 2エージェント構成: フロンティアモデル(Cognitionが推奨するのはFable 5.1)を動かす「リード」エージェントが計画立案・タスク解釈・レビューを担当し、安価なモデル(推奨はSWE-2)を動かす「サイドキック」エージェントが実装・コード探索・テスト・実行を担当する
  • 文脈共有の仕組み: 会話履歴全体をやり取りする代わりに、両エージェントは要約(ブリーフ)・結果・フィードバックのみを共有。これにより各エージェントが独自の永続的な文脈を保持でき、プロンプトキャッシュも有効に機能する
  • 主導権はリード側に: フロンティアモデルはサイドキックの作業をレビューし、必要に応じて完全に委任するのではなく直接介入できる
  • コスト面の結果: Fable 5.1とSWE-2の組み合わせはClaude Code単体より36%安く、AstraとSWE-2の組み合わせはCodex単体より39%安い
  • ベンチマーク別の数値: DeepSWE 1.1でスコア63.1・コスト7.88ドル(46%削減)、Terminal-Bench 4でスコア56.1・コスト13.37ドル(23%削減)、SWE-Atlas QnAでスコア65.9・コスト5.00ドル(34%削減)、Vals Code Migrationでスコア57.3・コスト42.00ドル(41%削減)
  • Cognitionが強調する発見: より強力なサイドキックモデルを組み合わせた方が、単にトークン単価が安いからではなく、効率の良さによって全体コストが下がるケースが多い
  • 提供状況: Devin DesktopとCLIで即座に利用可能。curl -fsSL https://cli.devin.ai/install.sh | bash でインストールできる

その後

Fusionは、Fusionの標準サイドキックとして推奨されるコスト効率重視モデルSWE-2の発表から1日後に登場しており、両リリースが同時展開を意図して作られたことは明らかです。タスクの途中でモデルを切り替えてプロンプトキャッシュを壊すのではなく、2つのエージェントの文脈を分離したまま保つことで、Cognitionは「単に安いモデルを使う」ことではなく「適切な規模のモデルアーキテクチャに作業を振り分ける」ことこそがエージェント型コーディングのコストを実際に下げる鍵だと見ています。詳細なベンチマーク表とセットアップ手順はCognitionのブログ(cognition.com/blog/local-fusion)に掲載されています。